倉敷市|足の肉離れで6回通われた60代男性。エアロビクスを再開できるまでの経過
今回は、当院にいただいたおハガキの中から、倉敷市の60代の男性の経過をご紹介します。いただいた内容を、個人が特定されない形で再構成しています。足の肉離れでした。
「肉離れになった時は、正直ショックで」
おハガキの中に、こんな一文がありました。肉離れになった時は、正直ショックだった。藁にもすがる思いでインターネットで調べて当院にたどり着いた、と。
この「ショック」という言葉に、痛み以上のものが含まれているように思います。運動を習慣にしておられる方にとって、痛めるということは、体が痛いというだけの話ではありません。今週も来週も行くつもりだった予定が、いつまでと分からないまま止まります。いつ戻れるのか、そもそも同じように戻れるのか。そこがはっきりしないことが、いちばんこたえるところだと思います。
この方はエアロビクスを続けてこられた方でした。音楽に合わせて、決まった動きを、決まったテンポで続けていく運動です。自分のペースで速度を落とすということが、その場ではやりにくい種類の運動でもあります。だからこそ、痛みを抱えたまま参加するという選択がとりにくかったはずです。
6回かかったのは、ご自分のせいではありません
おハガキには、こう書かれていました。「僕は治癒力が遅かったせいで、6回通うことになりました」と。
この記事でいちばんお伝えしたいのは、ここです。回数がかかったのは、この方の治癒力が人より劣っているからではありません。
肉離れは、筋肉の繊維がどの程度傷んだのか、どの場所なのか、痛めてからどれくらい経っているのか、そして日常の中でその場所をどれだけ使わずにいられるのかで、経過が変わります。脚は体重を受ける場所ですから、仕事でも家の中でも、休ませきるということができません。使いながら回復していくことになるので、腕や指と同じようにはいきません。
実際、1回で楽になる方もおられますし、何回か必要になる方もおられます。当院がその場で「あと何回必要です」と申し上げないのも、回数券を置いていないのも、そこが人によって違うからです。料金を一律7,000円にしている理由も、同じ考え方から来ています。ですから、回数がかかったことをご自分の責任のように受け取らないでいただきたいと思っています。
痛むところだけを見ることはしません
脚を痛めたあとは、無意識にその脚をかばう歩き方になります。かばうこと自体は体を守るための自然な反応ですが、その間、反対の脚や腰は普段より多く働き続けることになります。痛めた場所が落ち着いてきた頃に、今度は別のところが張ってくるということが起こるのはそのためです。
ですので当院では、痛むところだけでなく、患部のまわりと、そこに関連する筋肉を見きわめて施術します。脚であれば、足首やふくらはぎ、太もも、お尻から腰にかけての働き方まで確認させていただきます。
施術そのものは、さすったり、ゆらしたりが中心です。ボキボキ鳴らしませんし、強く押し込むこともしません。痛めた直後の筋肉は、それだけで身構えています。そこへ強い刺激を加えると、ゆるめたいはずのところがかえって力んでしまうことがあるからです。この方も「先生の施術の後は、魔法のように足が楽になっていました」と書いてくださっていました。
「自分のペースで続けていきたい」
おハガキの結びには、こう書かれていました。今後は先生のお世話にならなくて済むように、自分のペースでエアロビクスやその他のことも続けていきたいと思っています、と。
この一文を読んで、正直うれしく思いました。当院が目指しているのは、まさにそこだからです。通い続けていただくことが目的ではありません。ご自分の体の様子を見ながら、好きなことを自分のペースで続けていける状態に戻っていただくこと。それが本来のゴールだと思っています。
ただ、痛みが引いたその日から元の運動量に戻せるかというと、そこは分けて考えていただきたいところです。痛みが引く時期と、その動きにもう一度耐えられるようになる時期は、同じタイミングでは来ません。強度を少しずつ戻していく期間を挟むほうが、結果として早く元に戻れることが多いと感じています。
その後の経過
おハガキには、「肉離れもすっかり回復して、1月の初めから再びエアロビクスをやっています」と書かれていました。
止まっていた予定が、また動き出したということだと思います。そして、その戻り方をご自分で決めていこうとしておられる。それがいちばん良い形だと思います。
※ご紹介した内容は、いただいたおハガキのご感想を個人が特定されない形で再構成したものです。経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。強い腫れや内出血がある、筋肉の一部がへこんでいる、力がまったく入らないといった場合は、まず整形外科などでの受診をおすすめします。
あちこち通っても良くならなかった方へ。こちらのページもお読みください。

院長・西山のコメント
「自分の治りが遅くて申し訳ない」という言い方をされる方は、実はとても多いです。けれど、傷んだ組織が落ち着くまでにかかる時間は、その方の努力や気持ちで決まるものではありません。回数がかかった方に対して、私の側が焦ってしまわないようにも気をつけています。焦って強い刺激を入れても、体は身構えるだけだからです。肉離れについての考え方は肉離れのページにまとめていますので、あわせてお読みください。