総社市から来院|60代の方の肉離れ。「筋肉とよく話をされているように感じ」と書いてくださった施術
今回は、総社市から来てくださった60代の方からいただいたおハガキをご紹介します。いただいた内容を、個人が特定されない形で再構成しています。肉離れでした。
「肉離れが本当に良くなりました」
おハガキは、この一文から始まっていました。肉離れが本当に良くなりました、ありがとうございました、と。
「本当に」という言葉が入っているところに、それまでの時間があるのだろうと思います。肉離れは、痛めた瞬間がはっきり分かることが多い一方で、そこから先が読みにくい状態です。安静にしていれば良さそうなのに、動き出すとまた同じところが引っかかる。もう大丈夫かと思って一歩踏み出した時に、ひやりとする感じが戻ってくる。これがくり返されると、良くなっているのかどうかが自分では分からなくなっていきます。
そういう時期を過ごされたうえで「本当に良くなりました」と書いてくださったのだと受け取りました。
「先生が筋肉とよく話をされているように感じ」
このおハガキで、いちばんうれしかったのがこの一文です。先生が筋肉とよく話をされているように感じました、と書いてくださっていました。
もちろん、実際に筋肉と会話をしているわけではありません。ただ、当院がやっていることを言葉にすると、これにとても近いのです。
当院の施術は、さすったり、ゆらしたりが中心です。ボキボキと鳴らすことはしませんし、強く押し込むこともしません。手を当てて、少し動かして、その時に体がどう返してくるかを確かめる。返ってくる感触が変わったら、次の場所へ移る。その積み重ねでできています。受けている側から見ると、施術者がずっと体に何かをたずねているように見えるのだと思います。
強く押さない理由もここにあります。痛めた直後の筋肉は、それだけで身構えています。そこへ強い刺激を入れると、ゆるめたいはずのところが、かえって力んで守りに入ってしまうことがあります。それでは体からの返事が返ってきません。体が身構えない範囲でさわるのは、その返事を聞き取るためでもあります。
「痛くない施術で本当に変わるのだろうか」と不安に思われる方は少なくありません。信じてください、とは申し上げません。受けてみて、ご自分の体の変化で判断していただければと思っています。
「たくさんの引き出しがあると思います」
おハガキには、こうも書かれていました。たくさんの引き出しがあると思います、と。
これは、当院がひとつのやり方に体を当てはめないようにしている、ということだと思います。ひと口に肉離れといっても、傷んだ場所、傷み方の程度、痛めてからどれくらい経っているか、そして日常の中でその場所をどれだけ使わずにいられるかで、経過はまったく違ってきます。
同じ名前の症状でも、同じ手順にはなりません。手を当ててみて体の反応が思ったものと違えば、その場でやり方を変えます。引き出しが多いというのは技術自慢の話ではなく、目の前の体に合わせるために必要だから、という話です。
脚の肉離れは、休ませきることができません
肉離れの中でも脚は、少し事情が違います。腕や指であれば、痛い間はできるだけ使わないという選択がとれます。けれど脚は、立つだけで体重を受けます。家の中を歩く、階段を上る、車の乗り降りをする。どれもやめるわけにはいきません。つまり、使いながら回復していくことになります。
もうひとつ気をつけたいのが、かばい方です。痛むほうの脚をかばうのは体を守るための自然な反応ですが、その間、反対の脚や腰は普段より多く働き続けています。痛めた場所が落ち着いてきた頃になって、今度は別のところが張ってくる。そういうことが起こるのはこのためです。
ですので当院では、痛むところだけを見ることはしません。患部のまわりと、そこに関連する筋肉を見きわめて施術します。脚であれば、足首からふくらはぎ、太もも、お尻から腰にかけての働き方まで確認させていただきます。
痛みが引く時期と、元の動きに戻れる時期は違います
肉離れのあとで気をつけていただきたいのが、ここです。
痛みが引くと、もう大丈夫だと感じます。けれど、痛みが引く時期と、その動きにもう一度耐えられるようになる時期は、同じタイミングでは来ません。痛みがなくなった日から急に元の運動量に戻すと、同じところを痛め直してしまうことがあります。強度を少しずつ戻していく期間を挟むほうが、結果として早く元に戻れることが多いと感じています。
なお、回数がどれくらいかかるかも人によって違います。1回で楽になる方もおられますし、何回か必要になる方もおられます。6回かかった方の記事でも書きましたが、回数がかかることは、その方の治りが遅いということではありません。
※ご紹介した内容は、いただいたおハガキのご感想を個人が特定されない形で再構成したものです。経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。強い腫れや内出血がある、筋肉の一部がへこんでいる、力がまったく入らないといった場合は、まず整形外科などでの受診をおすすめします。
あちこち通っても良くならなかった方へ。こちらのページもお読みください。

院長・西山のコメント
「筋肉とよく話をされているように感じ」という表現をいただいて、少し驚きました。私が普段やっているつもりのことを、受けている側から言葉にしていただいた感じがしたからです。体は、強く押せば押した分だけ答えてくれるわけではありません。むしろ静かにさわったほうが、どこに負担が集まっているのかが分かることが多いです。総社市からは車で来ていただくことになりますので、通う回数はできるだけ少なくて済むようにと思っています。当院は回数券を置いていませんし、次回の予約をおすすめする営業もしていません。肉離れについての考え方は肉離れのページにまとめていますので、あわせてお読みください。