三原市から来院|野球を続けたい11歳のオスグッド。膝の痛みと、不安だった気持ちの話
今回は、当院にいただいたおハガキの中から、広島県三原市から来てくださった11歳の男の子の経過をご紹介します。膝のオスグッドで来られた子です。
おハガキに書かれていたこと
おハガキには、こう書かれていました。「ぼくのヒザから痛みをとってくれて、じっくり相談にのってくれて、不安だった気持ちを元気にしてくれてありがとうございます」
膝のことより先に、「じっくり相談にのってくれて」「不安だった気持ち」という言葉が並んでいます。11歳の子が、自分の言葉でここを書いてくれました。
オスグッドでつらいのは、痛みだけではありません
オスグッドは、成長期の膝に起こる状態です。太ももの前の筋肉が、膝のお皿の下にある骨の出っぱりを引っぱり続けることで、そこに痛みが出ます。この年代の骨は、大人と違ってまだやわらかく、引っぱられる力に弱いのです。だから、体が大きくなっていく途中の時期に集中して起こります。
ただ、この年代の子にとって、つらいのは膝の痛みだけではありません。このまま続けられるのか。試合に出られないのではないか。もう前と同じようには動けないのかもしれない。大好きな競技があるほど、その不安は大きくなります。
そして、この不安は、まわりの大人からは見えにくいところにあります。どこがどのくらい痛いかは聞けば答えてくれますが、こわいと思っていることは、なかなか自分からは言い出せないものです。
だから、話を聞く時間をとります
当院にお子さんが来られたときは、体をみるより先に、本人の話を聞く時間をとっています。どこがどう痛いのかはもちろんですが、それと同じくらい、今どう思っているのかを聞きます。
膝の中で何が起きているのか、これからどうなっていくのか。そこが分からないまま施術だけを受けても、不安は残ったままです。だから、その子に分かる言葉で説明します。分からないものは、こわいままだからです。
このおハガキで「相談にのってくれて」と書いてくれたのは、たぶんその時間のことだと思います。
当院が確認したこと、お伝えしたこと
施術では、痛いところをぐいぐい押したり、ボキボキ鳴らしたりはしません。さするようにやさしく触れて、ゆらしながら、こわばりがゆるむのを待ちます。痛めているところに強い刺激を加えると、体は守ろうとして、かえって力を入れてしまうことがあるからです。
とくにお子さんの場合、痛いことをされると身構えてしまいますし、次に来るのがこわくなります。痛くない施術であることは、大人よりむしろ大事なところだと思っています。
そして、膝が痛いからといって、膝だけを見るわけではありません。痛むところのまわりと、そこに関係する筋肉を見きわめて施術していきます。太ももの前の筋肉のこわばりが強ければ、それだけ膝の下は引っぱられ続けることになります。
野球という競技と、成長期の膝
野球は、走って止まる、踏み込む、しゃがんで立ち上がる、といった動きのくり返しです。そのたびに太ももの前の筋肉が働き、膝のお皿の下を引っぱります。一回ずつは何ということのない動きでも、練習の日数を思えば、かなりの回数が積み重なっていきます。
休めば痛みが落ち着くことは多いのですが、同じ使い方に戻れば、また同じところに負担が集まります。だから当院では、痛みを取ることと合わせて、家でできるケアもお伝えしています。
本人が書いてくれた、これから
おハガキの最後には、こう書かれていました。「大好きな野球がずっとできるように、教えてもらったストレッチをしっかり続けますね!」
ずっと、という言葉を選んでいるところに、この子の考えが出ていると思います。次の試合のことだけではなく、これから先も続けたい、と書いている。
その前には「オスグッドになってしまったけど」という一言もありました。なってしまったこと自体は、もう変えられません。ただ、そこからどうするかは選べます。ストレッチを続けると自分で決めたのは、この子自身です。
※ご紹介した内容はお客様ご本人の経過・感想であり、経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。おハガキでいただいた内容を、個人が特定されない形で再構成しています。強い腫れや熱感がある場合、しびれがある場合、体重をかけられないほどの痛みがある場合などは、先に医療機関での確認をおすすめします。
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院長・西山のコメント
成長期のお子さんの膝は、しばらく休ませれば一度は落ち着くことが多いものです。ただ、そのまま同じ使い方に戻れば、また同じところに負担が集まります。それに、休んでいる間の不安は本人にしか分かりません。だから当院では、体をみることと同じくらい、本人と話す時間を大事にしています。当院には回数券がありませんし、次回の予約を無理におすすめすることもありません。変化を見ながら、通う回数はご本人とご家族に決めていただいています。オスグッドについてはオスグッドのページに、膝の痛み全般については膝の痛みのページにまとめています。