倉敷市|深夜のスマホをやめて生活を少し変えたら、徐々に楽になった40代の方
今回は、当院にいただいたおハガキの中から、倉敷市の40代の方の経過をご紹介します。いただいた内容を、個人が特定されない形で再構成しています。施術のことよりも、ご自分で変えられたことについて書いてくださったおハガキでした。
「先生に言われた通り、深夜のスマホをやめました」
おハガキには、こう書かれていました。先生に言われた通り、深夜のスマホをやめて、生活を少し変えたら、徐々に良くなってきました、と。
正直に申し上げると、私はこのおハガキをいただいたとき、少し驚きました。施術についてではなく、ご自分で変えたことのほうを、まっさきに書いてくださっていたからです。
当院にお越しになる方には、体をみさせていただいたうえで、日々の生活の中で思い当たることがあれば、それをお伝えすることがあります。ただ、お伝えしたことを実際に続けてくださる方は、そう多くありません。生活を変えるというのは、施術を受けにいらっしゃるよりもずっと難しいことだからです。
体に負担が積み重なっているのは、施術を受けている時間の外です
ここは、当院がいつも申し上げていることでもあります。
施術でお体をみさせていただく時間は、一回あたり数十分です。一週間は168時間ありますから、残りの時間のほうが、比べものにならないほど長いのです。その長いほうの時間で、同じ姿勢が続いたり、同じ側にばかり体重がかかったりしていると、そちらの積み重ねのほうが勝ってしまうことがあります。
施術で楽になったのに、しばらくするとまた元に戻る。この繰り返しでお悩みの方は少なくありません。その理由のひとつが、ここにあります。詳しくは「施術のあと楽になるけど、すぐ戻る」という方へにも書いていますので、あわせてお読みください。
ですから当院では、体をみさせていただくのと同じくらい、生活のどこで体に負担が集まっていそうかを一緒に探します。そのうえで、変えられそうなところを見つけていきます。
下を向いてスマホを見る姿勢は、首と肩まわりに負担が集まりやすい
ここからは、一般的なお話としてお読みください。
頭は、体の中でもそれなりの重さがあります。まっすぐ立っているときは、その重さが背骨の上に乗っているので、首の筋肉はさほど働かなくて済みます。ところが下を向くと、頭が前に出ます。前に出た頭が落ちないように、首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が、その分ずっと引っぱり続けることになります。
スマホを見ているときは、この姿勢が長く続きます。しかも、じっと止まっています。人の体は、動いていればそれほど固まりませんが、同じ角度で止まっている時間が長いほど、こわばりやすくなります。
それに加えて、夜という時間帯があります。本来なら体が休むほうに切り替わっていく時間に、目と首と肩を使い続けることになるからです。夜更かし自体をとがめるつもりはまったくありません。ただ、体の側から見ると、一日の中でいちばん休ませたい時間に、いちばん負担のかかりやすい姿勢をとっていることになります。
首や肩まわりの負担については、肩こり・首の痛みのページにも当院の考え方をまとめています。
「全部やめてください」とは申し上げません
ここが、この方のおハガキでいちばん大事なところだと思っています。
やめられたのは、深夜の分だけです。スマホそのものを手放されたわけではありません。
子育てをしておられる方にとって、夜は自分の時間になりやすい時間帯です。日中は用事が途切れませんから、ようやくひと息つけるのが夜、という方はとても多いと思います。そこを丸ごと取り上げるようなお願いをしても、まず続きません。続かないお願いは、しないほうがましだと私は思っています。
ですので当院では、思い当たることがあっても、たくさんはお願いしません。いちばん負担が集まっていそうなところをひとつだけ選んで、そこだけお願いします。ひとつなら、覚えていられますし、続けられます。
「徐々に」という言葉のとおりです
おハガキには「徐々に良くなってきました」と書かれていました。私はこの「徐々に」を、そのまま載せておきたいと思います。
生活を変えたことの効き方は、施術の効き方とは違います。施術は、その場で体の反応が変わることがありますが、生活の見直しは、そういう出方をしません。積み重なってきたものが減っていくのに、それなりの時間がかかるからです。何日か続けただけでは、変わった気がしないこともあります。
逆に言えば、しばらく続けてみないと分からない、ということでもあります。三日でやめてしまうと、いちばん効いてくるところまで届きません。この方は、そこを続けてくださいました。
いちばんうれしかったのは、最後の一文でした
おハガキの終わりのほうに、こう書かれていました。また子どもの学校の準備でスマホを使う頃には、気を付けますね、と。
私はこの一文を読んで、もう大丈夫だと思いました。
ご自分の体が、どういうときに負担を受けやすいのかを、この方はもうご存じです。そして、その時期が先に来ることまで見当をつけておられます。これは、痛みが引いたこと以上に大きなことだと、私は思っています。
当院がセルフケアや生活のことをお伝えするのは、通っていただく回数を減らすためです。何かあるたびに当院にお越しいただくより、ご自分で手が打てるほうが、はるかに良いに決まっています。
※ご紹介した内容は、いただいたおハガキのご感想を個人が特定されない形で再構成したものです。経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。また、生活の見直しですべての不調が変わるわけではありません。強い腫れや熱感がある、しびれが強くなっていく、手や足に力が入らない、急に激しく痛むといった場合は、まず整形外科などでの受診をおすすめします。
あちこち通っても良くならなかった方へ。こちらのページもお読みください。

院長・西山のコメント
おハガキの結びは「育児がんばってます」でした。この一行に、ずいぶん励まされました。子育てをしておられる方は、ご自分の体のことを後回しにされがちです。少し痛くても、休むという選択肢がそもそも取りにくいのだと思います。だからこそ、無理なく続けられることを一つだけお伝えするようにしています。当院は回数券を置いていませんし、次回のご予約をこちらからお願いすることもありません。良くなってこられたら、来る間隔はご自分で決めていただいて大丈夫です。あちこち通っても良くならなかったという方は、良くならない痛みの方へのページもご覧ください。