倉敷の整体|稲刈り・草取りなど、秋の農作業で腰が重くなる方へ
九月に入り、倉敷市や総社市のあたりでも、田んぼの色が変わってきました。稲刈りの準備が始まり、庭や畑の草も夏のあいだにずいぶん伸びています。お彼岸に向けて、お墓のまわりを整えておこうという方もいらっしゃる時期です。当院にも倉敷市のほか、総社市、早島町、浅口市、岡山市から来られる方がいらっしゃいますが、この季節は「畑に出た次の日から腰が重い」「草取りをしていて、立ち上がるのがつらくなった」というお話をうかがうことがあります。今回は特定の症例ではなく、秋の農作業や庭仕事で腰に負担が集まりやすい時期の考え方をまとめます。
この時期にうかがうことが多いお話
秋の作業が始まる時期には、次のようなご相談をうかがうことがあります。
- 草取りでしゃがんでいたら、立ち上がるときに腰が伸びなくなった
- 作業中は平気だったのに、次の日の朝から腰が重い
- ここ数日、腰をかばって歩いているのが自分でも分かる
- 毎年この時期だけ腰にくるので、そういうものだと思っている
- 作業がまだ残っているので、休むわけにいかないと思っている
これらはご相談として多いというだけで、どなたにも同じことが起こるという話ではありません。感じ方も出方も、人によってずいぶん違います。
秋の農作業で、腰に負担が集まりやすいと言われる理由
農作業や庭仕事は、体にとってはかなり特徴のある動きが続きます。
ひとつは、前かがみの姿勢が長く続くことです。上体を前に倒したまま止めている時間が長いと、その姿勢を支えるために腰やお尻まわりの筋肉が働き続けます。動きの大きい運動よりも、じっと支え続けるほうが疲れが残りやすいと言われています。
もうひとつは、しゃがむ、ひねる、持ち上げるが混ざることです。草を抜く、かごを引き寄せる、刈ったものをまとめて運ぶ。ひとつひとつは軽い動作でも、腰をひねりながら支える動きは負担が重なりやすくなります。
そして、この時期ならではの事情として、一年のうち数日に作業が集中するということがあります。ふだんはしない姿勢を、朝から夕方まで続ける日が急にやってきます。体にとっては、休み明けにいきなり試合をするような負担のかかり方です。さらに九月は朝晩が涼しくなり、体が温まりきらないうちに作業を始めてしまいやすい時期でもあります。日中はまだ暑いので水分も汗で失われますし、夏の疲れが残っている方も少なくありません。
作業そのものが悪いわけではありません。ただ、負担のかかり方に特徴がある時期だということは、知っておいていただくと違うと思います。
整体にできること、できないこと
先にお伝えしておきたいことがあります。当院は整体院ですので、診断も画像検査も行いません。腰の状態が医学的にどうなっているのかを判断できるのは、検査を行った医療機関だけです。この記事も、腰の痛みの原因を見分けるためのものではありません。
そのうえで、検査を受けて特に異常はないと言われたけれど痛みや重さは残っている、という方が当院には来られます。そうした異常なしと言われた腰の痛みについて、当院がどう考えているかはこちらの記事にもまとめています。急に強い痛みが出た場合はぎっくり腰のページを、お尻から脚にかけての重だるさが気になる場合は坐骨神経痛のページもあわせてご覧ください。
当院が確認していること
同じ「農作業のあとの腰の重さ」でも、朝の起き上がりがつらい方、立ち上がる瞬間だけの方、しばらく歩くと出てくる方と、つらい場面は人によって違います。ですので、まずどの動きで、どの角度でつらいのかを細かく確認します。
そのうえで、腰まわりだけでなく、お尻や太もも、股関節、背中、左右差まで見ていきます。前かがみやしゃがむ姿勢が続いたあとは、腰そのものより股関節やももの裏側が固くなっていて、そのぶん腰が余計に働いていることもあります。腰をかばって歩く日が続けば、膝や足首に負担が移っていることもあります。
施術は、骨をボキボキ鳴らしたり、痛むところを強く押し込んだりはしません。強い刺激は、その場はすっきりしても筋肉が身構えて硬くなり、かえって戻りやすくなることがあると言われています。患部のまわりと関連する筋肉を見きわめて、負担の少ない範囲で進めます。
作業の前と後に、ご自分で気をつけられること
- 始める前に、体を少し動かしてから。朝の涼しい時間にいきなり前かがみになるより、家の中を歩く、肩と腰をゆっくり回すなど、少し温めてから始めるほうが体には無理がありません。
- 同じ姿勢を続ける時間を区切る。時間を決めて立ち上がる、いったん腰を伸ばす。作業量を減らさなくても、固まりっぱなしの時間は減らせます。
- しゃがむときは、腰だけで曲げない。膝と股関節も一緒に使うほうが、腰にかかる分が減ると言われています。低い椅子や作業用の腰かけを使うのもひとつの方法です。
- 持ち上げるときは、体に近づけてから。遠くのものに手を伸ばして持ち上げる動きは、腰への負担が大きくなります。一歩近づいてから持つだけでも変わります。
- 暑さと水分。九月でも日中は汗をかきます。こまめに休憩と水分をとってください。
- 終わったあと、強くもむ・たたくをくり返さない。気持ちよく感じても、強い刺激が向いていない時期があります。
- 次の日に残ったら、無理に同じ作業を続けない。作業の予定は動かしにくいものですが、かばったまま続けると、かばった側にも負担が移っていきます。
こういうときは、整体より先に医療機関へ
- 足にしびれがある、力が入りにくい
- 腫れや熱をもっている、発熱をともなっている
- 転んだ、ぶつけた、重いものを持って急に痛くなったなど、はっきりしたきっかけがある
- 安静にしていても強く痛む、夜眠れないほど痛む
- 日ごとに強くなっている
これらは、先に確認しておいたほうがよいと言われている状態です。迷われたときは、まず整形外科などにご相談ください。当院にお越しいただいた場合も、受診が必要だと感じたときは、無理に施術へ引っ張らずそのままお伝えしています。
※このページは、秋の農作業や庭仕事の時期に増える腰の負担についての一般的な考え方をまとめたものです。当院は整体院であり、診断や治療、画像検査は行いません。経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。しびれや力の入りにくさ、腫れや熱、発熱をともなうとき、はっきりしたきっかけがあるとき、安静にしていても強く痛むときは、まず医療機関での確認をおすすめします。
あちこち通っても良くならなかった方へ。こちらのページもお読みください。

院長・西山のコメント
畑や田んぼ、庭の手入れは、やめるわけにはいかないという方が多いお仕事です。だから「休んでください」だけをお伝えしても、あまり役に立たないと思っています。この時期のご相談では、腰の状態を確認したうえで、いまの作業の中で減らせそうな負担がどこにあるのかまで一緒に見ていきます。何回で楽になりますと最初からお約束することはできませんが、まず一回の施術で今できる変化を目指し、いまの腰の状態、日々の動きで気をつけられること、医療機関での確認を優先していただきたい状態かどうかまで、正直にお伝えします。当院は回数券を置いていませんし、次回の予約もこちらからはおすすめしません。腰の痛みについては腰痛のページにまとめていますので、あわせてお読みください。