倉敷の整体|オスグッドで3週間野球の練習ができなかった男の子。帰りの車の中で「足が軽くなった」
今回は、Googleマップにいただいたクチコミをご紹介します。いただいた内容を、個人が特定されない形で再構成しています。
3週間、練習ができずに悔しい思いをしておられました
野球をしているお子さんが、オスグッドで3週間ほど練習ができない状態が続いておられました。悔しい思いをしていました、とご家族の方が書いてくださっています。
一週間ほど前に当院をご紹介いただいて、施術を受けていただきました。その帰りの車の中で、お子さんが「足が軽くなった」と言ったそうです。家に帰ってからは練習がしたいと言うので、軽くピッチングとバッティングの練習をされたと書いてくださっていました。
そして次の日には野球の練習に参加して、坂道ダッシュも先輩に勝った、と喜んで帰ってきたそうです。足が軽いと大喜びしています、久しぶりに息子のあんなに喜ぶ顔を見れて本当に良かったです、という言葉で結んでくださっていました。
痛みよりも、練習に入れない時間のほうがこたえることがあります
お子さんの膝のご相談は、痛みのお話として持ち込まれます。ただ、本人が抱えているのは痛みだけではないことが多いです。みんながやっていることに、自分だけ入れない時間があります。
3週間というのは、大人の3週間とは重みが違います。子どものスポーツは学年で区切られていて、この時期にしかない練習があり、この学年でしかできない試合があります。あとで取り返せばいい、という考え方が成り立ちにくいのです。
それに、見学というのは、ただ休んでいるより気持ちがしんどいこともあります。目の前でみんなが動いているのを、ずっと見ていることになるからです。悔しい思いをしていました、と書いてくださったのは、ご家族がそれを毎日そばで見ておられたということだと思います。お子さんの気持ちのことは不安だった気持ちについて書いた記事にも触れています。
野球は、踏み込む回数が多い競技です
成長期の膝の痛みとして知られているオスグッドは、膝のお皿の下あたりに痛みが出ることが多い状態です。太ももの前側の筋肉は、膝のお皿を通って、お皿の下の骨につながっています。この筋肉が働くたびに、膝のお皿の下が引っぱられることになります。
野球は、走る・止まる・切り返すという動きが続きます。それに加えて、投げるときには踏み込んだ脚に体重が乗り、打つときにも同じことが起こります。捕るときには低い姿勢をとりますし、待っているあいだも膝は少し曲がったままです。踏み込む場面が何度も出てくる競技だと考えています。
また成長期は、骨が伸びていく速さに、まわりの筋肉の伸びが追いつかないことがあります。太ももの前が張ったままだと、引っぱる力がいつもより強くかかります。去年と同じ練習をしているのに今年になって痛む、ということが起こるのはそのためです。
そして膝は、股関節と足首にはさまれた真ん中の関節です。足首が硬いと着地で逃がしきれない分を膝が受けますし、股関節が動きにくいと踏み込みの仕事を膝が肩代わりします。ですので膝だけを見て終わりにしないようにしています。膝の痛みについては膝痛のページもあわせてご覧ください。
変化に気づいたのが「帰りの車の中」だったこと
今回、こちらが一番うなずいたのは、足が軽くなったと言ったのが施術のすぐあとではなく、帰りの車の中だったというところです。
施術が終わってすぐに、どうですかとお聞きしても、その場では分からないことがよくあります。とくにお子さんは、大人から聞かれると「うん、大丈夫」と答えてしまいがちです。それは気をつかっているわけではなく、聞かれた瞬間には本当に分からないからだと思っています。
実際には、立ってみて、歩いてみて、しばらく時間が経ってから気づかれることのほうが多いです。いつもの生活の動きに戻ったときに、あれ、と思う。今回の「足が軽くなった」も、車に乗って少し落ち着いてから出てきた言葉でした。
ですので当院では、その場で答えを出していただくことにこだわっていません。帰ってからどうだったか、次の日はどうだったかを、次にお会いしたときに伺うようにしています。
「練習がしたい」と言い出したときのこと
家に帰ってから、すぐに練習がしたいと言われたそうです。3週間できなかったのですから、これはとても自然なことだと思います。動けるようになった直後は、本人は一気に取り戻そうとします。
そのときご家庭では、軽くピッチングとバッティングの練習にとどめておられました。ここは、とても良い進め方をされたと思っています。
痛みが引く時期と、元の練習量にもう一度耐えられる時期は、同じタイミングでは来ないからです。痛みが引いた直後は、本人は痛くないのだからいけると判断します。同じところを痛め直すのは、じつはこの時期が多いです。そのあたりは公式戦が近かったお子さんの記事にも書いています。
次の日に練習に参加して、坂道ダッシュで先輩に勝ったというのは、聞いていて嬉しいお話です。坂道は、上るときに太ももの前の筋肉が体を持ち上げるので、膝の仕事が大きくなる場面です。そこで走れたということでもあります。ただ、そういう日のあとは、次の朝の様子や、練習の翌日にしゃがめるかどうかを見てあげていただけると安心です。
ご家族が見ておられるのは、膝ではなく顔です
久しぶりに息子のあんなに喜ぶ顔を見れて本当に良かったです、と結んでくださっていました。ここに、ご家族が何を見ておられるかが表れていると思います。
膝の痛みが何割減ったか、ということより、元の表情に戻ったかどうか。おうちの方が毎日見ておられるのはそちらです。そして、痛みが続いているあいだ、お子さんの機嫌や口数が変わっていたことにも、あとから気づかれることが多いです。
子どもが自分で言えるのは、たいてい「痛い」までです。どこがどのように痛いのかを言葉にするのは、大人でも難しいことです。ですので当院では、痛みの強さを数字で伺うことだけで済ませず、どこまで曲がるか、どの動きで引っかかるかを一緒に確かめるようにしています。膝が曲がるかどうかを目安にする話は膝が曲げられるようになった12歳の記事に書いています。
そして、ご家庭での様子を教えていただけるのがいちばんの手がかりになります。練習に行きたがるかどうか、階段の下り方、床に座るときの座り方。そういったことは、そばにおられる方にしか分かりません。
回数について
今回は、受けていただいた次の日には練習に参加できておられました。ただ、何回で変わるかは受けてみないと分かりません。
痛み始めてからどれくらい経っているか、そのあいだ休めたかどうか、体のどこに負担が集まっているかで変わってきます。二回三回とかかるお子さんもおられますし、思うような変化を出せないこともあります。分からないものを、何回で終わりますとお約束することはできません。
だから当院は回数券を置いていませんし、次回の予約をおすすめする営業もしていません。とくにお子さんの通院は、送り迎えをされるご家族の予定にもそのまま関わります。通う回数は、できるだけ少なくて済むほうがいいと思っています。料金の考え方はなぜ一律7,000円なのかに書いています。オスグッドについての当院の考え方はオスグッドのページにまとめています。
※ご紹介した内容は、いただいたクチコミを個人が特定されない形で再構成したものです。経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。強い腫れや熱感がある、痛めた脚に体重をかけられない、しびれがある、急に強い痛みが出たといった場合は、まず整形外科などでの受診をおすすめします。
あちこち通っても良くならなかった方へ。こちらのページもお読みください。

院長・西山のコメント
練習を休んでいる子は、体を休められているようでいて、気持ちのほうはずっと張りつめています。早く戻りたい、置いていかれる、その気持ちを抱えたまま毎日グラウンドの横に座っています。ですので、痛みのことだけでなく、いつ戻れそうかという見通しをお伝えするようにしています。それから、良くなったあとも成長期のあいだは体が変わり続けます。練習のあとだけかばっている、階段でいつもより手すりを使っている。そういったことに気づかれたら、ひどくなる前に一度みせてください。