倉敷の整体|敬老の日、ご家族の歩き方や立ち上がりが気になったら
九月の後半には敬老の日があります。この時期は、ふだん離れて暮らしているご家族が久しぶりに顔を合わせる機会が増えます。当院には倉敷市のほか、総社市、早島町、浅口市、岡山市から来られる方がいらっしゃいますが、この季節には「久しぶりに実家に帰ったら、親の歩き方が前と違っていた」「立ち上がるときに、テーブルに手をついているのが気になった」というお話をご家族からうかがうことがあります。ご本人は「もう歳だから」とおっしゃることが多く、まわりも、そういうものかと思ってしまいがちです。今回は特定の症例ではなく、ご家族の膝や腰の変化に気づいたときの考え方をまとめます。
ご家族から、うかがうことが多いお話
この時期には、次のようなご相談をうかがうことがあります。
- 並んで歩くと、前より歩く速さが落ちている
- 椅子や床から立ち上がるときに、手をついたり、ひと呼吸おいたりするようになった
- 階段を、手すりを持って一段ずつ下りるようになった
- 玄関の段差や、じゅうたんのふちで、つまずきかけることがある
- 買い物や集まりに、前ほど出かけたがらなくなった
これらはご相談として多いというだけで、どなたにも同じことが起こるという話ではありません。出方も感じ方も、人によってずいぶん違います。
年齢のせいと決めてしまう前に
歳を重ねれば体は変わります。それは自然なことです。ただ、当院に来られるご高齢の方のお話をうかがっていると、変化のきっかけがはっきりしていることも少なくありません。夏のあいだ暑くて外を歩かなかった、しばらく前に膝を痛めてから歩く距離が減った、腰をかばう歩き方が続いていた、といったことです。
痛みや不安があると、人は自然と動かなくなります。動かない時間が続くと、体はその状態に合わせていきます。すると、また動きにくくなる。この行ったり来たりが、年齢による変化と重なって見えることがあります。
ご本人は、家族に心配をかけたくないという気持ちから、痛みをあまり口にされないこともあります。「どこか痛いところはない」と言われても、歩き方や立ち上がり方に出ていることがあるのは、そのためです。
整体にできること、できないこと
先にお伝えしておきたいことがあります。当院は整体院ですので、診断も画像検査も行いません。膝や腰の状態が医学的にどうなっているのかを判断できるのは、検査を行った医療機関だけです。この記事も、原因を見分けるためのものではありません。
そのうえで、検査を受けて年齢によるものと言われたけれど、痛みや歩きにくさは残っている、という方が当院には来られます。膝については膝の痛みのページに、腰については腰痛のページにまとめています。お尻から脚にかけての重だるさやしびれが気になる場合は坐骨神経痛のページを、以前に半月板と言われたことがある場合は半月板損傷のページもあわせてご覧ください。杖を使って来られた方の経過はこちらの記事にまとめています。
当院が確認していること
同じ「歩きにくい」でも、歩き出しの数歩がつらい方、しばらく歩くと出てくる方、下りだけがこわい方と、つらい場面は人によって違います。ですので、まずどの動きで、どの角度でつらいのかを細かく確認します。ご本人が痛みとして感じていなくても、こわくて体重をかけていない側がはっきり分かることもあります。
そのうえで、膝や腰そのものだけでなく、お尻、太もも、股関節、ふくらはぎ、足首、左右差まで見ていきます。片側をかばう歩き方が続くと、反対側や腰に負担が移っていることがあるためです。
施術は、骨をボキボキ鳴らしたり、痛むところを強く押し込んだりはしません。ご高齢の方の場合はとくに、強い刺激で体が身構えてしまうことがあります。患部のまわりと関連する筋肉を見きわめて、負担の少ない範囲で進めます。
ご家族にできること
- 歩く様子を、後ろから一度見てみる。正面より、後ろや横から見るほうが、左右差や体の傾きに気づきやすくなります。
- どの場面でつらいのかを聞いてみる。「痛い」ではなく「階段の下り」「立ち上がり」「歩き出し」と場面で聞くと、答えていただきやすくなります。
- 家の中の段差と足元を見直す。玄関、敷居、じゅうたんのふち、コード類。つまずきやすい場所は、その日のうちに減らせます。
- 靴を確認する。かかとがすり減った靴、脱げやすいサンダルは歩き方に影響することがあります。
- いきなり運動をすすめない。心配なあまり「歩いたほうがいい」と強くすすめると、痛みがあるときは逆に負担になることがあります。まず、どの動きがつらいのかを知るほうが先です。
- 強くもむ、たたくをくり返さない。よかれと思ってしていただくことが多いのですが、その時期に向いていないこともあります。
こういうときは、整体より先に医療機関へ
- 足にしびれがある、力が入りにくい
- 膝や足首が腫れている、熱をもっている、発熱をともなっている
- 転んだ、ぶつけたなど、はっきりしたきっかけがある
- 安静にしていても強く痛む、夜眠れないほど痛む
- 短い期間で急に歩きにくくなった、日ごとに強くなっている
これらは、先に確認しておいたほうがよいと言われている状態です。迷われたときは、まず整形外科などにご相談ください。当院にお越しいただいた場合も、受診が必要だと感じたときは、無理に施術へ引っ張らずそのままお伝えしています。
※このページは、ご家族の歩き方や立ち上がりの変化に気づいたときの一般的な考え方をまとめたものです。当院は整体院であり、診断や治療、画像検査は行いません。経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。しびれや力の入りにくさ、腫れや熱、発熱をともなうとき、転んだなどはっきりしたきっかけがあるとき、安静にしていても強く痛むときは、まず医療機関での確認をおすすめします。
あちこち通っても良くならなかった方へ。こちらのページもお読みください。

院長・西山のコメント
ご家族に付き添われて来られる方は、ご自分からはあまり多くを話されないことがあります。それでも、どの動きがつらいのかをひとつずつ確認していくと、ご本人も「そういえば、これがしにくい」と思い出されることがよくあります。歳だから仕方ないと言われてきた方ほど、まずいまの状態を見せていただきたいと思っています。何回で楽になりますと最初からお約束することはできませんが、一回の施術で今できる変化を目指し、いまの状態、日々の動きで気をつけられること、医療機関での確認を優先していただきたい状態かどうかまで、正直にお伝えします。当院は回数券を置いていませんし、次回の予約もこちらからはおすすめしません。膝の痛みについては膝の痛みのページにまとめていますので、あわせてお読みください。