倉敷の整体|新人戦シーズンに向けて練習が戻る時期の「膝のお皿の下の痛み」(ジャンパー膝)について
倉敷でも二学期が近づき、部活の練習量がお盆前より戻ってきた、というお話をうかがう時期になりました。秋には新人戦や駅伝、体育祭が続きます。この時期に増えてくるご相談のひとつが、膝のお皿の下、あるいはお皿のすぐ上が痛むというものです。今回は症例ではなく、ジャンパー膝と呼ばれる膝の痛みについて、当院が普段お伝えしていることをまとめます。
ジャンパー膝と呼ばれる痛みは、どこが痛むのでしょうか
膝のお皿と、そのすぐ下のすねの骨は、丈夫なひものような組織でつながっています。ジャンプで踏み切るとき、着地するとき、走り出すときに強く引っぱられて働くところです。ここに負担が積み重なって、お皿の下やお皿のすぐ上が痛むものが、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)と呼ばれています。
ご相談でよくうかがうのは、次のようなお話です。ジャンプの着地でズキッとする。しゃがみこむときや、階段を降りるときに痛む。練習の始めは痛いけれど、体が温まってくると気にならなくなり、終わったあとにまた痛くなる。バレーボール、バスケットボール、陸上の跳躍やハードル、バドミントンなど、跳ぶ動作と急な切り返しが多い競技の方から多くうかがいます。
膝のお皿まわりの痛みについてはジャンパー膝のページにまとめていますので、あわせてご覧ください。
オスグッドとの違いを、よく聞かれます
どちらも膝の前側が痛むため、保護者の方から「これはオスグッドですか」とたずねられることがあります。一般に、オスグッドは成長期のお子さんに多く、お皿の下にあるすねの骨の出っぱりそのものが痛み、押すと出っぱりがはっきり分かることが多いと言われています。ジャンパー膝は、お皿と骨をつなぐ組織のほうに負担が集まった状態で、中高生から大人まで幅広い年代でみられます。
ただ、どちらなのかをご自分で決める必要はありません。当院は整体院ですので診断はできませんし、痛みが強い、長く続いているという場合は、まず整形外科などでみてもらってください。成長期のお子さんの膝についてはオスグッドのページにくわしく書いています。
この時期にご相談が増えるのには、事情が重なります
夏休みのあいだは、暑さのために練習の量や強度を落としていたチームも多いと思います。そこから二学期に入って、秋の大会に向けて一気に元へ戻ります。跳ぶ回数、走る距離、切り返しの回数が短い期間で増えるわけです。
加えて、体育祭の練習が重なります。部活とは違う動きを、いつもの練習にそのまま足すことになります。新人戦が近い時期は、少しくらいなら休みたくないという気持ちも強くなります。夏の疲れが抜けきらないまま、太ももやふくらはぎの硬さが残っていることも多いところです。夏休み明けの体の変化については中高生の腰の痛みの記事にも書きました。
当院がみせていただくときに、確認していること
膝が痛いというご相談でも、膝だけを見ることはしません。太ももの前側の張り、股関節がどのくらい動くか、足首の硬さ、ふくらはぎの状態、そして左右で違いが出ていないかを確認します。しゃがむ動作や、片脚で立ったときの様子も見せていただきます。そのうえで、患部のまわりと関連する筋肉を見きわめて施術します。
太ももの前側が硬くなっていると、お皿の下は跳ぶたびに余分に引っぱられることになります。足首が硬いままだと、着地の衝撃を膝が多く引き受けることにもなります。かばっているうちに反対の脚や腰へ負担が移っていることもありますので、そこも合わせて見ていきます。膝の痛み全般については膝の痛みのページもご参考にしてください。
部活とご家庭で、気をつけていただきたいこと
- 温まると痛くない、を目安にしない。練習中に気にならないから大丈夫、と判断してしまうと、痛みが出たり引いたりのまま季節をまたいでしまうことがあります。
- 跳ぶ回数と階段の量を、一気に戻さない。戻す順番は、走る、跳ぶ、全力で切り返す、という具合に段階をつけるほうが体はついてきてくれます。
- 太ももの前とふくらはぎを、ゆっくり動かしておく。反動をつけて強く伸ばす必要はありません。痛みが出るところまで無理に伸ばさないでください。
- サポーターは、負担を肩代わりしてくれているもの。つけているあいだ痛くないことと、外しても大丈夫なことは別です。ときどき外したときの様子を見ておいてください。
- 痛いところを強く押しすぎない。硬いもので強くぐりぐりすると、かえって痛みが長引くことがあります。
痛みが出はじめて日が浅いほど、練習の中身を少し調整するだけで変わることもあります。大会が終わってから、と思ったまま季節が過ぎてしまう方が多い痛みです。
こういうときは、整体より先に医療機関へ
- ぶつけた、ひねった、着地に失敗したなど、はっきりしたきっかけのあとに痛くなり、体重をかけられない
- 膝に強い腫れ、熱っぽさ、赤みがある
- 膝がまっすぐ伸びない。引っかかる感じがある。急に力が抜ける
- 安静にしていても痛む。夜、寝ているときにも痛む
- お皿のあたりの形が、左右で明らかに違う
当院は整体院ですので、診断も画像検査もできません。お越しいただいたときにも、受診が必要だと感じた場合は、無理に施術へ引っ張らずそのままお伝えしています。膝の中の状態が気になる場合については半月板損傷のページもご覧ください。
※このページは、膝のお皿まわりの痛みについての一般的な考え方をまとめたものです。経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。強い腫れや熱っぽさがある、体重をかけられない、膝が伸びない、安静にしていても痛むといった場合は、まず整形外科などでの受診をおすすめします。
あちこち通っても良くならなかった方へ。こちらのページもお読みください。

院長・西山のコメント
新人戦の前は、休みたくない気持ちが強くなる時期です。お子さんも、練習を抜けることを言い出しにくくなります。何回でこうなりますと最初からお約束することはできません。そのかわり、いまどこに負担が集まっているのか、練習でどこまでなら動いてよさそうか、家でできることは何かを、その日にお伝えします。秋の大会を目標にしておられるなら、痛みが小さいうちに一度みせてください。